9c543d1b3f33b79081cc59a1af728523

昔々、神々の住む天界にそれは若くて美しいお姫様が住んでいました。そのお姫様の名前は、Mayahuelでした。
Mayahuel姫は、Quetzalcoatl天子と激しい恋に陥りました。
二人の恋は禁じられた恋だったのですが、恋を禁じられれば禁じられるほど相手が愛おしい結果となり、離ればなれになっているよりは、人間界に逃げ隠れようとし、天界を離れました。
怒ったMayahuelの祖母は魔法を使い二人の所在を突き詰めて、二人とも魔法をかけて木にしてしまいました。 それはそれはすばらしい木になりました。その木の気品なども元が天界のものだけに、人間界では見たことないすばらしいものになったのです。月日が経ち、ある日それらの木を見た木こりが、木を切り落とそうとしました。
Mayahuelを斧で切り落としていったのですが、木の破片が飛び散り、そこから血が出始めました。それを見た木こりはびっくりして逃げてしまいました。
それを見ていたMayahuelの祖母は、罪悪感にとらわれ気の毒に思ったのか、二人を元の姿に変えました。
人間の姿に戻ったQuetzalcoatlは必死になって恋するMayahuelを探しまわったのですが、彼女の体は小さな破片になり散りばめられてしまっていたので、それを丁寧に埋葬をして、彼は悲しさのあまり、その上で泣きに泣いてついに彼も死んでしまったのです。 Mayahuelの体の破片とQuetzalcoatlの涙が合わさって、そこにアガベの木が生えだしたのです。恋をしていたのに、一緒になれなかった二人の体が合わさってできたアガベ。この植物から採れる果汁を使い、作られる飲み物で、人は楽しくなり、悲しくなり、感情が沸き起こる飲み物ができたのです。
Mayahuelは、だから恋人たちの感情を司るアガベの女神なのです。

http://blog.goo.ne.jp/iwayamateppei/e/820eefd6bf422209f41e5028a6cae599